建物DATA
【工事種別】 内装改修工事、一部増築工事
【用 途】 住宅
【構造規模】 RC造 2階建て
【延床面積】 施工対象面積 109.78㎡
【竣 工】 2024年2月
【設 計】 トラス・アーキテクト株式会社
【施 工】 株式会社A&GCompany
【写 真】 窪見 裕介 SOUNDSGOOD
【主な内装仕上げ】
[床] 無垢フローリング仕上げ
[壁] 塗装仕上げ、ビニールクロス、RCあらわしの上塗装仕上げ
[天井] RCあらわしの上塗装仕上げ、シナ合板仕上げ、ビニールクロス仕上げ
コンセプト 団地の住戸リノベーション
昭和に建てられた団地には、現在とは違った価値観のモジュールである。例えばお風呂についての常識は長方形ではなく四角に近いタイプで足を伸ばすものではない。建具の高さは6尺あればいいが少しそれよりも低い。キッチンは壁付けが基本でその後ろにテーブルを置き、ダイニングスペースとなり、別にてリビングスペースを確保している。畳の和室は2階に4部屋もあり、一つ一つは6帖から8帖適度に区切られている。
これらの概念は木造の障子や襖でゆるやかに区切ったり開け放ったりする事で閉じたり、広く使う事も可能であったが、鉄筋コンクリート構造にていざ変化させることは容易いことではない。全く違った間取りに変化させる事ではなく、如何に今の間取りに新しい価値観を組み込むことができるかが重要になってくる。一方で単なるリフォーム(表面上のやり変え)ではない、構造を吟味した空間とその場所での素材の使い方・表し方が団地住戸リノベーションである。