デザイン

ARCHITECTURE DESIGN

「建築設計事務所」というと
「住み心地をあまり考えない、
デザインだけを重視した設計」を
連想される方も、
もしかしたらいらっしゃるかもしれません。

トラス・アーキテクトは、
「建築設計事務所」ならではの
個々のお客様に合わせたきめの細かい
仕様・設計・デザインの検討はもちろん、
毎日をそこで過ごすことが
いつまでも快適で居心地がよくなるような
お施主様の側に立った仕事を
心がけています。


外観のデザイン

写真はル・コルビジェのサヴォア邸です。
約1世紀以上前に建築された建物ですが、今も多くの人の関心を集めています。
コルビジェはこの建物で

  1. ピロティ(※1階の壁が無く柱だけに囲まれた空間)
  2. 屋上庭園
  3. 自由な設計
  4. 自由な平面
  5. 横長の連続窓

という近代建築における5つの原則を表していますが、それを象徴するのがこの外観です。
外から見ているだけで「中に入ってみたいなあ」と思わせる素敵な外観だと思いませんか?

有名な建物であれば中に入ることができることも多いですが、外観から何となく素敵だなと思う建物の中に入れることはなかなか無いかもしれません。また、外観は素敵ではないけど中は素晴らしい建物があったとしても、それは外から見ている人には伝わりません。
建物はその周辺の環境にそっと置かれる手づくりの作品として、いつまでも素敵な外観を持っているべきです。そのことが、持ち主のみならずそれを眺める人達に永く愛される秘訣ではないでしょうか?


明かりのデザイン

特に住宅設計においては、照明計画をとても大切にしています。
住宅では夜の時間の方がくつろぎや安らぎを必要としているからです。
明かりはそのシーンにおいて選んでいくことが必要です。夕食の準備をするとき、大勢が集まり楽しい時間を過ごすとき、二人でゆっくりお酒を楽しむとき、夜の月を眺めるとき、読書をするとき、好きな映画を観るとき、その時々において同じ明かりではないはずです。
照明計画は様々な生活のシーンを考えながら決まっていきます。
谷崎潤一郎の『陰翳礼賛』にある、日本人ならではの感性を大事にしていきたいと思います。


お日様と暮らす

当たり前のことかもしれませんが、

朝起きたら朝日が入り目が覚める。
夏は植栽や屋根の工夫で日射、特に西日を入れない。
冬は逆に朝〜夕方まで出来る限り日射を多く取り入れる。

この当たり前のことを、敷地周辺の環境までを考慮に入れつつ、建物の向きや屋根の角度に至るまで入念に検討し設計する。

意外と一番大切なことかもしれません。

素材のデザイン

素材について多くの選択肢がある現代ですが、自然素材には今も昔も変わらない、人間の五感に働きかける普遍的な良さがあります。

もちろん全てを自然素材で揃えるのは難しい場合もあります。それでもお気に入りの場所やポイント・アクセントになるものはなるべくそうしたものを選びたいですね。
自然素材は時間が経つにつれ味わいを増していくものです。そうした素材を永年メンテナンスしながら愛用していくことには「住まう」ことの本質に繋がる大切なものがあると思います。誰でも、思い入れのある物は大事に使いますよね。

せっかく建築設計事務所で建てるのですから、お施主様から好きなテイストなどを詳しくお伺いして、いつまでも大切にしたい素材をじっくりと検討したい、そう考えています。


コンパクトに住まう

この図はル・コルビジェが「モデュロール」と呼んだ、人体の寸法と黄金比から作った建造物の基準寸法の数列を示したもので、「人はぴったりする大きさの家に住み、文字通り身の丈に合った暮らしをすることが大切」という彼の考え方を表しています。

私もこの考え方に大賛成で、「建物は大きいほどよい」と考えがちですが、そこで過ごす人の身の丈に合ったサイズで、しかもどこに居ても本当に居心地よく感じられるとしたら、それこそがベストな建物だと考えます。

居心地よくするための工夫として、たとえば住宅においては、料理・洗濯・掃除などの家事動線と、家族の居場所をどう設けるかを重視します。特に家族の居場所は大切で、皆が集まる家の中心となる場所(十中八九、キッチンの隣)をまず確保します。お父さん・お母さんがくつろげて、子供たちもその近くで勉強できる。そのためにキッチンは出来るだけオープンなつくりにして皆が自然に集まりやすい雰囲気をつくる。
そして出来れば子供部屋は広くしない方が皆が共に過ごす豊かな時間が得られやすいです。

家をコンパクトしながら適切な動線・距離感を確保することが、家族が過ごす時間の「濃密度」を増すことは、もっと知られてもいいことだと思います。