〇△▧ー|….慈眼寺てらす保育園

Year
2026

Gallery

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小さいときにどんなものが周りにあるか、見えているものの形はなにか。0-3歳までの乳児保育児の為の空間として派手なものではなく、単純な形でなにか創造力を掻き立てる空間にしたかった。そんな目で見てみると建築はさらに面白い。

これまで住まれていたご実家を保育園に用途変更する。リビングの手前には2階に上がる階段がある。2階は寝室や子供部屋になっている。この階段を中心に長年思い出を作ってきた。その階段は保育園になった時には子供が上がらないように反対向きに階段を変更した。思い出をふさいでしまうのではなく、これまで階段があった事の象徴のように格子を2階へといざなう造形を作った。それは成長を促すシルエットにも感じる。

空間は当時のまま残っている。むしろ不要な部分をそぎ落としていった。可動式の壁にすることでオープンとクローズの両方に対応する。2階からは1階の様子がうかがえるようにガラスの開口部を設けた。いつでも子供たちの確認ができる。

小さいながらも園庭でぐるぐる走り回る光景を想像した。小さいときは無性に走り出したくなる感情はなんであろうか。ちょっとした幅の通路を一周まわすことでぐるぐると走り回るようにしてみた。

すべてにおいて出来るだけ地域にある木材や既存にあったものを再利用して仕上げたい。身近にあるものを大事に感じてくれる子供たちになってくれればうれしい。

 

【工事種別】  改修工事
【用  途】  保育園
【構造規模】  軽量鉄骨造 2階建て
【延床面積】  工事対象150.87㎡
【竣  工】  2026年2月
【意匠設計】  トラス・アーキテクト株式会社
【施  工】  田畑建設株式会社