住宅において大切にしていることに居場所づくりがあります。居場所とはなぜか心地よく感じる場所あります。これにはもちろん個人差はあります。私が大事にしているのは窮屈な空間ではないこと、どうしても窓を設けることができない部分であっても、なぜか窮屈に感じないような空間になることを目指しています。それは実はとても簡単なことなのです。目線を向けたときに止まってしまったり、広がりを感じなかったりする場所を少しずつ削っていく。また高さが抑えられているところを抑えてる、その部分を取り外してみて、1枚のものに変えてみる線を伸ばす。行き止まりを作らない。一直線に並べてみる。奥を明るくしてみるなどなど。
これは実際に出来上がってみると簡単に感じますが、何もない状態または既に何かある状態で新しいことを考えると言うのはなかなか難しいことです。と私たちは感じます。なぜならば、新しく変わることを伝えることがとても大変だからです。私たちも提案するときにとても苦労します。わからないことを想像して新しいものの価値を感じてもらうように提案をします。これはある意味価値観を変える作業でもあります。
ときには価値観が伝わらなかったり、必要性を感じなかったりする場合もあります。または求めているものがもう少し違うと言うこともあります。
これは失敗ではなく、この対話の積み重ねが設計であると私は感じています。ものづくりは芸術でもあり、住まい手とのコラボレーションによってさらに良くなったり、新しい価値観が生まれたりします。私が住宅設計においてとても大事にしている価値観であり、建築手法です。
.
.
.
…
.
木元 達也
一級建築士設計事務所
トラス・アーキテクト株式会社
〒892-0819 鹿児島市柳町1-5-101A
TEL:099-295-0014
E-mail:info@truss-a.jp
公式LINE:@742cwmgj
Instagram : https://www.instagram.com/truss_architect/