小さな家具 建築と家具と設計の関係とは2

小さな建築を作りました。幅1.8m奥行80㎝高さ1.9mの商品のディスプレイ什器です。シェラトン鹿児島の1階カフェなどに移動式什器として設置致します。小さな家具ですが、扉は可動式になります.できるだけ建築のボリュームをそのまま小さくする事で住宅などの建築のスケール感のまま扉がつくのでなく、小さな建築空間を作ることができました、そのための細工が今回の難しい点でした.

■コンセプト
鹿児島の古い電車のガラス窓やボリュームをイメージ。格子は軽やかさを出す事と建具の繊細なイメージを醸し出し、商品ディスプレイ床は畳敷きとしてとても大切な贈り物をお渡しするシーンを感じてもらう。腰部分のガラス戸は全て隠し丁番で下に180度折れ下がる。上部の格子扉も跳ね上げると中間部分の空間は3本の柱が両側にあるのみで何とも不安定な緊張感も感じるがバランスをずらす事で軽やかさを感じる。全ての戸を閉じて閉店時には格子戸から桜島のシルエットが漏れる。夜だけの感動も演出した。

木元

一級建築士設計事務所
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