小さな家具 建築と家具と設計の関係とは

小さな建築を作りました。幅1.8m奥行80㎝高さ1.9mの商品のディスプレイ什器です。シェラトン鹿児島の1階カフェなどに移動式什器として設置致します。家具というと家具屋さんが作成するものと考えるかと思います。もちろん作成するのは家具屋さんです。しかし、家具の設計というものは小さな建築と言っても過言ではありません。複雑になればなるほど詳細図が必要であり、今回は可動式という事もあり移動の際に転倒しないように重量バランスも検証し作成してます。図面の枚数も15枚になりました。特に扉を開けた時に見えるイメージと閉じた時に感じる印象を変える事で様々なシーンで活躍出来ます。その為の金物の納まりであったり部分的な納まり図が多数必要でした。さらに組み立てる前に家具屋さんとの打合せ用に、パースにて組立工程の資料を作成して、作成にあたり手戻りの少ない様に検証しました。9月で納品は行いましたが、運用になるのは10月中旬ごろからかと思いますのでご期待ください。

■コンセプト
鹿児島の古い電車のガラス窓やボリュームをイメージ。格子は軽やかさを出す事と建具の繊細なイメージを醸し出し、商品ディスプレイ床は畳敷きとしてとても大切な贈り物をお渡しするシーンを感じてもらう。腰部分のガラス戸は全て隠し丁番で下に180度折れ下がる。上部の格子扉も跳ね上げると中間部分の空間は3本の柱が両側にあるのみで何とも不安定な緊張感も感じるがバランスをずらす事で軽やかさを感じる。全ての戸を閉じて閉店時には格子戸から桜島のシルエットが漏れる。夜だけの感動も演出した。

木元

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